消防職員が指導者として建設業界で活躍できる職種

業界

消防職員が管理職や指導者として建設業界で活躍できる職種は、特に現場統率経験・部下指導経験・リスク管理能力・行政対応力は、民間建設会社でも「即戦力」または「マネジメント候補」として期待される。
多くの消防職員、元東京消防庁のセカンドキャリアを建設業界において活躍されています。46道府県も同様な経験者がいらっしゃいます。

施工管理部門の現場責任者(所長・工事課長)

内容

大規模工事の現場責任者として、作業員や協力会社を統率

概要

工事現場の進捗管理、安全管理、品質管理など。

活かせる経験

消防現場での部隊指揮・現場統率力、安全管理、組織的対応の経験、危険予知

キャリア例

「元消防隊長 → 建設現場所長候補」

「防災知識を活かして“安全第一”の模範現場を運営」

必要資格(入社後の取得支援制度がある事を望みます)

施工管理技士(1級・2級)

安全管理部門の責任者(安全課長、安全管理統括)

内容

会社全体の安全方針の策定・運用、安全教育、事故対応体制づくり

概要

作業員の安全教育やリスク対策、災害時の対応計画の策定

活かせる経験

消防での災害対応計画、訓練実施、事故検証、リスクアセスメント、安全教育の経験など

組織にとっての価値

「机上だけではない“本物の危険”を知る管理者」として信頼されやすい

必要資格(入社後の取得支援制度がある事を望みます)

安全衛生推進者、衛生管理者など

 

防災・リスクマネジメント事業の責任者

内容

空き家解体、防災都市計画、BCP(事業継続計画)などのコンサル・運営

活かせる経験

地域防災計画の策定、避難所運営、行政折衝

マネジメント視点

建設業×防災という分野は成長市場であり、元消防職員の採用は有効

品質管理・検査業務

内容

建設物の施工品質や材料チェック、不具合の是正指示など

活かせる経験

点検・査察経験、報告書作成能力

関連分野

消防設備点検や保守にも関われる可能性

都市防災・空き家対策関連の企画職(地域開発部門)

活かせる経験

防災知識、行政対応、住民対応スキル

概要

自治体と連携し、防災まちづくりや空き家解体、防火対策事業などを立案・実施。
民間と行政の橋渡し役として活躍可能

新人教育・安全研修のインストラクター

内容

建設現場での新人教育、安全講習、緊急時対応訓練などの講師や教育責任者

活かせる経験

訓練指導、消防学校教官経験、若手育成

導入事例

大手ゼネコンでは、元自衛官・消防士(今までは東京消防庁が中心)が「教育担当幹部」として採用される例あり

官公庁営業・地域連携プロジェクトの責任者

内容

自治体との連携事業の企画・調整(例:防災拠点整備、空き家活用など)

活かせる経験

行政折衝、災害協定、防災啓発事業など

メリット

自治体との信頼関係がある人材として、営業・企画の前面に立てる

 

 導入企業側が期待するポイント

消防職員が施工管理職へ転職希望する際の「職務経歴書」(例)

消防職員をイメージした頂きたく、下記の職務履歴書をサンプルとしてご査収願います。
消防職員、全国722本部の業務は消火・救助・救急と同様です、その中でも様々な部署の経験を重ねます事で個性が出てきます。

職務履歴要約

消防本部にて約20年間勤務(43歳)。消防隊員、分隊長、隊長として数多くの災害現場で現場統率・安全管理・迅速な状況判断を経験。また、若手職員の育成や防災訓練の企画運営、自治体や地域住民との調整業務も担当。これらの経験を活かし、今後は建設業界にて、施工現場の管理・安全対策の中核を担う人材として貢献したいと考えております。

職務経歴

○○市消防本部(在籍期間:2004年4月 ~ 2024年3月)

【職種】消防隊員 → 分隊長 → 隊長(最終階級:消防司令)

【主な担当業務】
  1. 火災・災害出動(指揮・救助・安全確保)
  2. 火災現場での部隊統率・作戦立案・安全管理
  3. 新人職員・異動職員への教育・訓練の実施
  4. 地域住民向けの防災指導、避難訓練の実施
  5. 消防設備査察、建築確認に伴う法令指導
  6. 地元自治体・建設業者との防火対策会議の調整
【実績・成果】
  1. 年間出動回数:平均150件以上、無事故指揮継続
  2. 防火査察にて適合率向上(前年80%→90%)
  3. 若手育成プログラム構築により離職率低下
  4. 大規模火災(2020年 商業施設火災)では現場責任者として30名の隊員を統率、延焼防止に成功

活かせるスキル・知識

資格・研修

  • 消防設備士 乙種第6類(取得:2020年)
  • 普通救命講習指導員(指導歴:10年)
  • 普通自動車・中型自動車運転免許
  • 施工管理技士補講座 受講中(建築施工管理技士2級 取得予定)

是非!消防職員をご検討ください

上記のような履歴を持つ消防職員がいらっしゃいます。
定年延長を迎える消防職員は40年勤務を超える方もいますので、上記のイメージ履歴以上に経験を重ねています。
消防現場で培ってきた安全管理・現場指揮・人材育成の経験を活かし、施工管理という新たな現場で貢献したいと考える消防消防職員へ入社後の取得支援制度にて施工管理士取得をして頂く事もご検討頂ければ幸いです。消防職員は特に、安全・品質・工程を総合的に管理する施工管理業務は、多面的な現場運営の延長線上にあります。施工管理技士資格の取得にも積極的に取り組む意欲があれば、御社の現場運営と組織づくりに貢献できると思います。

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