火災でこわい煙を知る

自衛消防組織

火災時でこわいのは煙です。煙は一酸化炭素などの有害ガスを含み、火による被害よりも、煙を吸い込んで意識が無くなり被害者となる事が大変多くなっています。
火災の煙から身を守る為、平常時から火災を想定した、避難訓練を実施し、火災発生の際、煙の事を知る事で慌てることなく、落ち着いた行動、避難活動をすることが大切です。

火災時の煙はなぜ吸うとダメなのか

火災の煙には一酸化炭素など有毒なガスが含まれています、濃度の濃い一酸化炭素を吸うことにより体内に吸収され、血液中のヘモグロビンと結合し、一酸化炭素ヘモグロビンを形成します。 一酸化炭素は、酸素の200~300倍ヘモグロビンとの結合力があるため、酸素を運搬するヘモグロビンが減少し体内組織は十分な酸素の供給が受けられなくなります、そして脳は酸素不足になり、一酸化炭素中毒となるのです。

一酸化炭素中毒の症状段階

  1. 軽度の頭痛
  2. 頭痛や吐き気
  3. めまい
  4. 失神

火災発生から時間の経過とともに一酸化炭素濃度が高くなり、濃度が濃い環境下では数分で大きな被害となります。

避難訓練で避難経路を確認

  1. 避難経路がいくつあるか確認
  2. どの経路が最も安全か確認
  3. 非常出口までの距離を確認
  4. 非常出口までに障害物が無く、直線通路、床に段差のない経路を確認

煙の速さ

建物内の環境で変わりますが
無風状態では横方向の場合0.2~0.5m/s で人の歩く速度と比較するとゆっくり散歩程度ですので、煙に追いつかれることはありません。
縦方向の場合には3~5m/sの速させで上昇していくので、短時間で煙が拡散していきます。

火災時の煙から避難する為に姿勢を低くする理由は何故

火災の初期の煙は暖かく10cm程度の厚さで天井に添い流れ、下部辺りには空気層があり、その状態で人はあまり、恐怖心を感じません。ところが時間の経過とともに煙の層が厚くなり、冷えた先端の煙は温度が下がり一斉に下降し始めます。その結果下部に空気層が煙で瞬時に覆われ視界が無くなりそれまで見えていた避難経路や非常出口が瞬時に見えなくなります。この段階で煙の怖さを知るのです。初期火災段階にて、下部に空気層がある間に姿勢を低くして避難する事で煙を吸わずに避難できる、よって初期の段階で素早く避難する事が大切です。

初期段階で避難し、煙からの早期避難

初期火災、火災現場で避難でできずに被害者となってしまいます。避難が困難になった原因の一つは、火災が発生した時にでる煙です、煙が避難を妨げるのです。発火から数分間が初期火災時ですので、その間に避難する事が重要です。煙は温かい間は天井を漂いますが冷めてくると下に落ちてきます、その煙が目を開けることができない状況下となり視界で無くなるので避難路が失い立ち止まってしまいます、そこで有毒の煙を吸い被害者となります。

【煙の刺激性による心理的影響】
1、火災の煙は薄い濃度でも目がちかちかして 涙が出て、喉がヒリヒリするような生理的苦痛から、心理的に動揺します。
2、火災避難時には建物内で視界が小さくなるなど安全な避難経路がわからなくなるため心理的動揺がさらに激しくなります。
→避難が遅れる要因と思われる

初期火災時に速やかに外に出れる様にご判断をお願い致します、集団の場合は個々が動いてパニックにならないように自衛消防組織や自主防災組織の避難誘導班の指示に従い速やかに避難をすることを心掛けてください、兎にも角にも外に出れば安心です。上部に漂う煙の中を避難するには、体を低くし片手で壁を確認し、壁伝いに進む、そしてハンカチやタオルに呼吸が可能な布製の物で口と鼻を覆う事が良いでしょう、今は新型コロナウイルス対策防止の為に布製のマスクをしている方も多いと思いますが、これも煙からの避難の一助にはなる事と思います、水分を多少含ませると良いのですが、呼吸ができる程度で水分は含ませてください。

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